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どこまで断熱しましょうか!②

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さて、前回より続きます。
暑さ寒さを伝えないように断熱することが大切です。
「安心できる」これは体感しないと分かりにくいかもしれません。
でも、体感できると一生忘れない、とも言えます♪

まずは中に住まう人たちが快適・安心であること。ここが重要です。
私は冷暖房がちゃんとされているという条件ならHeat20のG2グレード
という基準がギリギリだと思います。
簡単に言うと、滋賀県なら
屋根の断熱(グラスウール16K)24cm
壁の断熱 (グラスウール16K)14cm
窓    (樹脂製サッシ)3重ガラス
大まかに言うとこれくらいです。

ここまで行くのが、まずはスタートラインです。
そんなに?たくさん!と思いでしょう。これがまず普通と考えてください。
どうしても隠れてしまうので、あまり気にされないと思いますが、
性能を決める要素なので、どれくらい木が乾いてて目が詰まってるかと同じくらい
気にして頂きたいのです。

もう一つ、これは滋賀県です。北海道ではありません。
滋賀県の冬の気候ですらここまでの断熱が必要です。

さて、ここからが私たちが目指していくべき「どこまで断熱」の世界です。

実際、断熱材をしてあるからといって、冷暖房が不要なわけではありません。
必要な時間、必要な容量で動かさないと、しっかり断熱していても
温度は下がって(上がって)しまいます。
ここを勘違いされる人がほんとに多いです。
断熱がしっかりされたお家ほど、連続的に冷暖房をしたほうが効率も温度変化も
小さいのです。特に夏場は、屋外が大きな温度変化(熱くなる)があるのと、
湿度がとてもたくさんあるので、除湿に時間がかかるので連続運転をすすめます。

温度変化を小さく連続にしたほうが効率が良く、光熱費も抑えられるというわけです。
でもこれがなぜ、断熱の量と関係あるのでしょうか?

断熱材によってできる熱が伝わりにくくなる状態は、当然室内の保温効果にも
大きな影響を及ぼします。保温された内部をいかに一定にするか、そのために
冷暖房設備をどのくらいの容量で動かし、どれくらいのエネルギーを使うのか。
ここからは「燃費計算」をすることになります。

私たちの目指す「どこまで断熱!」はいろんなゴールがあると思います。
快適・安心な室内環境はもちろんのことですが、それを維持するために使ってしまう
エネルギーの量を無視するわけにはいきません。
一年間に
暖房:30KWH/㎡・年
冷房:30KWH/㎡・年
を使ってしまうエネルギーの量の目標として、断熱を決めるというのをお勧めしています
これは、間取りやお家の大きさ、窓の数や方位、お隣さんの建物などで
変わっていく「燃費計算」で計算されます。一軒一軒計算された結果が違うので、
実は断熱材の量も違うのです。

今、建てるお家は実は何十年も家族を支え続けます。住宅ローンが受けられて、幸運にも
夢のマイホームを建てるのは、当然家族のためです。
でも、その家族が幸せに暮らすのにも、太古の昔の人々が守ってきた資源を消費しています。
今がすべて昔の恩恵であれば、今は未来のための蓄えでもあると思います。

是非、住まいを建てるのなら、自分たちの何世代も後の家族のために、
どういったことができるのか知恵を絞って住まい作りを考えることを
絶対するべきだと断言しておきます!