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工務店が高性能にこだわる理由
工務店にとって高性能とは何なのか?
・商売としての大きな戦略になる
・時代の要請から対応すべき
・世代交代の要として取り組む
様々なスタンスがありそうですが元来、暮らしはいろんなものと戦っています。
時代を反映した景気も含め その時々の社会情勢や 個人の収益、地域の気候、
産業や家族構成まで 千差万別といっても 過言ではない状況と戦っており
それは現代も続いています。
その中で現代の住宅において 細分化されずに基本的要素において
単純に明確に改善しようという動きが明確化しています。
それも、施工側でなく住まい手の要望が大きくなり、それに工務店が答えているという
状況であると感じています。
江戸の時代は 現代よりももっと気候が厳しかったといいます。
歴史的には小氷期に重なり、寒さは現代の比ではなかったそうです。
少ない収入や大火の恐れから、満足な暖房ができなかったといい
生産性はおろか、生きることも 厳しかったといいます。
つまり、年代を超えて、暮らしの基本は重要でかつ大きな問題として扱われてきたのでした。
その時代において、その時々に重要と思われた事象が優先して具現化されていますが
高度成長期はとにかく住宅を手に入れることに、大きく傾いていきました。
大量に生産されていく中で、社会経済ともマッチした短工期と高品質ができるHMなどが台頭しました。
それが住まい手の最大の要望だったからです。
暮らしの人生の中で、住宅のありようを再考されていくという、近代の解釈では
基本的な性能を持つ住宅が暮らしにとって、大きな利益を生むことが 分かってきています。
小さな毎日の利益が、とても大きくなることも理解されています。
そんな中で、大量生産の時代を経て曖昧な位置づけになってしまった、
住まいの性能を見つめなおした結果、 耐震・断熱・空調という住まいの基本をしっかり満たすことが必須となりました
逆に言うと、基礎体力の鍛錬を丁寧に行うだけで、派手さも注目もされにくいポイントですが、
一番地域に近い「地域工務店」が まず率先して実践しなければいけません。
住まいの基礎体力を どれぐらいにするべきなのか? それはその地域の気候風土を分かっている人が一番強いです。
もちろん、数値としても 理解しておく必要も ありますし、使いやすい計算ソフトもしっかり使えることも必須であると思います。
地域工務店は しっかり性能を担保しながら 地域の産業や素材を使って、地域を守っていかなくては いけないのです。
単なる拘りではいけない、それが大きな理由です!!