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住み続けられる、住まいつくり
北海道は断熱が生命にかかわることから、早くから住まいの暖かさに
非常に大きな関心があったようです。
古い建築の雑誌を見ても、暖房のこと、太陽の恵み、
そういったことが大きな特集になっています。
やはりまず住まいは温度から解放されるべきで、
暑い寒いに関しては問題にならないようにすべきです。
35年以上前の紙面でもからそれはゆるぎない 内容でした
今ではこの建物たちはどうあるべきか?を考えてみますと、
35年たったお家は古くてもまだまだ住まえるでしょうし、
お年を召されたお施主さんではあるでしょうが、元気にされて
いることでしょう。
35年前といいますと、かなり昔の、もう骨董品のような 趣がありますが
その暮らしは変わっていません。何が変わったのか?
燃料や設備、は日進の進化があります。不便だったものが
どんどん手軽に安全になっていきます。
いま私たちが住む(作る)住まいもこのような時期を過ごします。
つまり時代の流れをどんどん進んでいくわけです。
いま、どんな住まいが最上級か考えるのであれば、
いかに続けられるか、続けていけるのか、「持続性」のある
しくみにしなければいけないのだろうと考えます。
例えば、温水で暖房するとします。でも熱源はガスでも薪でも
電気でも行けるわけです。設備は更新するのですが、熱を運ぶ方法
を決めておけば選択肢をその時期の一番利口なものにできます。
壁紙はビニールではなく塗装のできるものであったり、 エアコンは
冷房をするために設置して露出の配管にする、フローリングは厚手
のものを選び、傷を補修できるようにする、などなど。
今価格が一番安いもの、お得なものを選ぶ作り方も正解ではあります。
しかし、大きな出費はできるだけ少なく、長い暮らしを楽しめる選択肢を
持ちたいですね。