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北海道に学ぶべきことは沢山あるのです

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先日、北海道は網走まで色々体験しに参りました。さむい!だろうとダウンジャケットや下着をこれでもかと用意し着いた羽田の国内線ロビーは、春かと思わせる暖房で非常に暑かったのです。14時前のフライトで女満別空港へは2時間程。携帯の地図で見る網走市は我が家から途方も無い距離にあり、一面の銀世界と共に身を刺す寒さのせいではない身震いをしていました。

網走市は世帯数18,474世帯、総人口38,455人、面積471平方km、平均気温6.9℃、日照時間1745.9時間という場所で人口なら滋賀県米原市と同じ位、面積は愛媛県宇和島市、広島県三原市あたり、日照時間は日本で一番多い山梨県(2,183時間)の79.9%、日照偏差値41.01と、土地が広くて人が少なく快晴がちょっと少ない地方のようです。 
 (参照:http://todo-ran.com/t/kiji/13657 ちなみにこの都道府県ランキング面白いです。)

さらに雪日数は125.9日の北海道だけあって日照率は平成24年次で39%とやはりお天気はすぐれないようです。しかし特筆すべきは地震がない。ほとんどありません。平成17年~24年で有感地震は観測分だけでも21回。これは 北海道全体で年間約102回x8年=816回に対し2.57%、全国で年間約2804回x8年=22,432回に対し0.093%と非常に少なく安定しています。これは地震大国にあって羨ましい限りですね。

さすがの積雪は毎年11月下旬に始まり、4月中旬まであり、風物詩の流氷は1月中旬ごろ~消えるまでは3月中旬~4月初旬ころまで楽しめる様です。晴れの日が少ないのもありますが、オホーツク海の得も言われぬ深い青さは必見モノです。農業はあたり前ですが水稲はなく、作付の中心を麦類~馬鈴薯~てん菜・飼料が占めています。

 地域区分は第一種低層住居専用地域が一番多く28.5%の面積比をもち、持ち家の平均延床は118㎡となっています。全国平均では35番目に当たり、滋賀県の143.26㎡に対し82.3%となり意外と小さな家の印象です。
 北海道のその他のランクはこちらでどうぞ! http://todo-ran.com/t/tdfk/hokkaido

海の幸は当然の如く美味。それも濃い。それはそれは素晴らしい体験ができました。更に初日吹雪、2日目快晴ほぼ無風と最悪・最高をいっぺんに味わいました。北海道は高気密・高断熱は当たり前なのですが、やはりそれには「訳」が有りました。本州と違い、気密や断熱が欠けることによる直接の性能悪化よりも、それによって引き起こされるもしくは付随する現象が致命的になってしまうということなのです。

本州であれば結露を起こした後、換気できる構造であれば乾燥させたり、そもそも結露する条件にあるのは極端に少ないと考えれるため適当にしがちですが、酷寒の北海道では結露水が凍り、125日に渡り氷結を続け、大きな塊となって春に悪さしたり、吸気経路にいたっては熱交換換気の素子を凍らせてしまい、換気どころでは無くなってしまうのです。光輝建設さんでは3種熱交換換気といえる独自のシステム、玄関の融雪、木の内装、レンガの外壁、高性能PVCサッシ、吸気についての考察・・・・もう書ききれない程の勉強をさせて頂きました。たくさんの出会いも頂き本当に充実した2日間でした。

北海道に学び本州ではいい加減になっているところをこの際しっかり直していこうと思います。近い異国の様に思っていましたが沢山のつながりを頂いて色々変わっていく事になりそうで楽しみになってきました!また紹介できる機会につらつらと書かせて頂きましょう!