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断熱リフォームと現場の品質確保の難しさ

写真

先般から進めていた断熱気密改修。Q値換算では4.2程度から2.1へ
C=10.0から2.0~3.0へ目標をおき工事を進めた
屋根:吹付けウレタンt=140 壁:外張りEPSt=100 床:フェノールフォーム66+45

なかなか仕上がらなくて困っていたが、昨日測定することが出来た。
結果はC=2.9。最初は測定出来なかった。あれれれ?と思っていたら通気口を忘れていた
色々忘れて3回目にやっと計測。で、写真の結果。

浴室・トイレの間仕切りをばらさない状況で床の気密を取っているので、このへんの数値だろうと思っているが
もうちょっといくとは思っていた。しかし2.9。元の10.0からは約3倍の気密性能。
409平方cmということは20cm四方の空間が開いている事になる。。

20センチが大きいかどうかは、ハウスメーカーのC値が参考になるかもで、
某鉄骨系のC値は4.0~5.0 木質系なら2.0~2.4程度である。
最新の木質系住宅程度には強化出来たことになった。

しかし、断熱改修の気密、特に床断熱の気密は難しい。
設備貫通が多いのも然ることながら、壁や間仕切りが既存の場合、気密ラインの確保が
一定の納まりにならない。つまり出たトコ勝負なのである。

こういった場面で「経験」や「知識」がものをいうのではあるが、やはり失敗しやすい。意外と難面は
うまく気密を取ってくれるが、平滑な場所で失敗する。
「空気」を舐めてしまうのである。大丈夫だろ?と

とある方に言われた事がある。「断熱や日射取得・遮蔽はプランからの計画が必要で、施工現場で防げない場合が沢山あるが、気密はまじめに、丁寧にすると絶対結果が出るよ。頑張って!」と。
どこか真面目では無かったのかどうかは調べて見ることとするが、やはり現場の
「監督」「職人さん」が如何に意識持ち続けられるか、そこが重要なのだろう

しかし、分かりやすいマニュアルも見かけない。やはり自分たちで品質確保の
水準を持って仕事をしなければならない。