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丸くなったのか、諦めてしまったのか、未だわかりません。

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先日、ある会議に出席しました。伝統的な団体の年に2回ある定例会議なのですが、元々高齢な構成なのにこの不安定な気候が数年続いたせいか、執行部の方々が体調を崩される方が続出し、退任されて一気に若返ることになって早一年。いろいろな苦悩を抱えて運営部はさぞかし大変だったろうと想像していました。しかし和気あいあいな団体の雰囲気とは裏腹に会議は紛糾しました。原因は「予算」なのですが、昨今当然収入が減り予算削減がなされることは普通なのです。しかし「いつするのか?今でしょ?」という若い考えに対し、伝統の考えをしっかり現代に訳そうとする先輩諸兄のご意見は真っ向対立したのでした。

実はこの部分で私が「キレそう」になったわけではありません。実はこの「予算」をどういう形で纏めるかというプロセスが非常に腹立たしかったのです。私自身が両親の共働きで幼少期を母方の祖父母宅で過ごした経験があるためだと思うのですが、お年を召された方のご意見を適当に聞くことができません。聞いてから現実との乖離がある場合はお断りもする場合もありますが、基本的に聞いてから~と言うスタンスはかわりません。いろいろな考えのある中で多少の「タイムラグ」があったとしても全否定できるような内容は全くないはずだと思っています。笑いながら適当に聞いていくその姿をみて久しぶりに顔が赤くなっているのを感じた程でした。

今までなら必ずここで一言いってしまいます。絶対の自信を持った気になって。でも、森さんに教えてもらったことを思い出しました。議論に勝ち負けを作らない様に話したほうがいいよ。そう言って笑って答えてくれました。私はそれを「どちらが勝つかどうかは関係ない、どちらも真理に向かう事ができたらよいのだよ」、そんな風に解釈していたことを思い出し、「言わない、言わない」と言い聞かせ、議事を聞いていました。結果、先輩諸兄も若い執行部もある一定の妥協点を見出し、次回につなげる事となり良かったと思いました。

喧嘩や勝ち負けでないにしろ、怒らなかったのは良かったと思いますが、議会で発言しなかったのは後悔をしました。怒ることによって発言できるパワーを得るようではまだまだだと思います。
もう少し、議論の仕方を勉強すべきだと思っています。