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今の若者は建築に何をみてるのかな?

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先日、建築士の総会に出たとこのことです。大先輩が乾杯の挨拶に「建築士会の人数が年々減っている、もっと頑張って欲しい」とおっしゃられた。建築士は毎年増えるのではあるが、建築士会の会員数は減少傾向が止まらないらしい。

建築に魅力が無く、建築士にならないのではなく、建築士にはなってもすべてがその職業には就かないかもしれないし、建築系の仕事でも資格を名乗らなくて良いポジションに居るかもしれない。そういった人たちは当然、入会はしないでしょう。

ここでハタと気がつきました。建築士って何なんだろうと。その昔、法制度によって国家資格となった(昭和25年)時、立法に腐心した田中角栄が一級建築士の第一号!そして巨万の富を建築で築いた。。。と信じていました。改めて今回調べてみると、田中角栄先生は第16,989号であり、本当の第一号は山形県在住者の渋江菊蔵さんという方らしいです。さらに、丹下健三は建築士を持っていないというのも噂で、法制当時に建築実務者であった彼らは試験免除で選考会(!)がありそれで選ばれたらしいです!

昭和25年、あれ?63年前?かなりビックリしました。怒られるかも知れませんが、たった63年です。構造や規定を含めた建築基準法も同じ時期に制定されています。歴史が浅いというのはおこがましいですが、沢山の有識者によって今日まで様々な検証や大きな災害・事故を経て作られてきたと思いますが、2世代か早くて3世代の基準なのかと思うとさらに驚きでいっぱいになりました。

ちょっと興味が出てきたので法制度の歴史を追って見たいと思います。そのへんは次回以降にしましょう。

少し脱線しましたが、建築士に魅力を感じない人々が多くなってきたのでしょう。建築は楽しいです。しかし建築士になったからと言って生活できるわけではなく、また建築士では無くてもできる建築にカテゴライズされる職業もかなりの種類がありますしね。

ドイツマイスターのように誇りのある資格になるように我々も邁進しなければなりません。また建築士が作る、もしくは建築士しか出来ない仕事をもっと後進へのアピールができる、また、しっかりとした職種として確立できるように「餅は餅屋」の考えで、責任ある仕事をしないといけないと思います。

2人の息子に建築士を薦めますか?と問われると、生きがいとしては薦めます。しかしビジネスとしては楽でないことだけは伝えるつもりです。

ここ最近、後進について考えることが多くなりました。建築士もさることながら、職人さんの後継者問題は深刻です。今すぐ手を打たないと遅いかも知れません。こういった問題も同業者とお話する機会があればいいなと思っています。