STAFF BLOG
暮らしの灯のつくりかた
暮らしの灯りは大きく変化したと思っています
何がって?灯りの質と明るさです。
日本の住宅の歴史では暮らしの灯りは何度か変化しています。
古くは行燈の登場です。
その日暮らしだった毎日に灯りがつけれることで一日の長さが大きく変わりました。
その後電灯の発明により安定した灯りをつけれるようになり、
白熱灯によって安全な 夜を過ごすことができました。
その後、強い光と昼間の太陽のような白い光が蛍光灯によって
再現できるようになりました。
白熱灯で問題だった・明かりの強さ・消費電力・耐久性 も大きく改善し、
日本の暮らしを一手に担うことになりました。
ほとんどのお家の主照明は蛍光灯だった時代があるくらいです。
この変遷は照明器具の特徴から必要な場所に光源があり、
その場所だけを照らす「タスク照明」だった白熱灯に対し、
沢山の光を多くの方向に拡散できる蛍光灯は、一部ではなく部屋全体を照らす
「アンビエント照明」として天井の中央に大きな光源として使われるようになりました。
照明器具の特徴からの配灯なのですが、奇しくも それは日中の太陽のような 光の角度や色、
明るさを生み出して、作業や仕事には 理にかなった方法となりましたが、
昨今の暮らしでは 生理的なリズムとともに暮らしの時間にはそぐわないことが理解されてきました。
そんな中 「北欧のあかり展」を訪問することができ
冬の太陽の南中高度が 7度しかない北欧での
光の高さと色合い そんなところでも確認できました。
つまり、暮らしの灯りは 低く赤く少なく となるのです。
もちろんタスク照明は 必要に応じて配置しますが、多くの小さな照明を分散させるのです
暮らしの灯り ほんとにおもしろいです 。